【動画付き】MFレナト・サンチェス プレースタイルと人物像【ローマ/ポルトガル】

レナト・サンチェス
【引用:beIN SPORTS USA公式Twitter】

デビュー当初から活躍し注目の的になってきたポルトガル代表MFレナト・サンチェス。現在24歳の若武者はこれまで国際大会やリーグで優勝を経験。伸び悩む時期もあったものの、リールで見事な復活を遂げ、PSGで再びビッグクラブへの挑戦権を掴んだ。2023年夏にイタリアのローマへとレンタル移籍したレナト・サンチェスはどのようなプレーヤーでどのようなキャリアを歩んできたのかを本記事で紹介していく。

目次

レナト・サンチェスの基本プロフィール

生年月日1997年8月18日
国籍ポルトガル(カーボベルデ)
所属クラブASローマ
ポジションMF
身長176cm
利き足右足
経歴SLベンフィカ→FCバイエルン・ミュンヘン→スウォンジー・シティAFC(loan)→LOSCリール→パリ・サンジェルマンFC→ASローマ(loan)

レナト・サンチェスのプレースタイル

サンチェスはボランチとしての出場が多い選手だが両サイドハーフでの出場も多く、汎用性が高いといえる。中盤でのプレーが多い彼にはピッチ上で色々なところに顔を出すことのできる豊富な運動量があるのだが、それ以上に彼の強みは攻守において他を圧倒する強靭なフィジカルを活かしたプレーだ。彼にボールが渡れば、分厚い体を活かしてキープすることや1対1のドリブルで相手を吹き飛ばしながら抜き去ることも可能で、守備時には中盤で相手からボールを刈り取ってマイボールとしそこから攻撃へ転じることができる。フィジカル面以外にもボールを持った際に、自分でボールを運んでからビッグチャンスを引き寄せるスルーパスを出すことができる一面も持っている。このように攻守にわたってチームに貢献できる理想的なダイナモであることが分かる。

しかしながら、気がかりな点としてケガによる離脱が多いことが挙げられる。デビューして以来ハムストリングの負傷などが目立っており、シーズン中でのケガによる離脱が定期的にあることは頭の隅においておかなければならない。また中盤の選手でありながらも得点への意識が高いため、試合中にシュートを打つことが多いが決定力は高くない。この点が改善されると相手チームにとってさらに怖いプレーヤーとなれるだろう。

レナト・サンチェスのスーパープレー

19-20シーズンのリーグ・アン第18節モンペリエ戦における、サンチェスのドリブルやリーグ・アンでの初ゴールをまとめた動画。この試合ではサイドハーフとして出場しており、サイドで仕掛けてカットインからシュートするシーンからは彼の得点に対する高い意識が窺える。

Renato Sanches caps a superb performance with his first goal for Lille : Week 18 / 2019-20

【引用:Ligue 1 Uber Eats Official】
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レナト・サンチェスのキャリア

レナト・サンチェスは1997年8月18日にポルトガルの首都リスボンで生まれた。そのためポルトガル人であるはものの父親がサントメ・プリンシペ共和国出身で、母親はカーボベルデ共和国出身と両親ともにアフリカの国の生まれであり、アフリカにも深くつながりがある。8歳の時からサッカーを始め、9歳の時に地元リスボンの名門クラブであるベンフィカの下部組織に入団する。2014年にリザーブチームであるベンフィカBに昇格すると、その1年後には彼の能力が認められトップチームに昇格し、2015年10月30日に行われたプリメイラ・リーガ第9節トンデラ戦でトップチームデビューを果たした。この年は1年目ながら公式戦35試合に出場することができた。

また、この活躍が認められ、UEFA EURO 2016に招集された。チーム最年少で招集されたサンチェスは大会中6試合に出場し、準々決勝のポーランド戦では同点ゴールを決め、ポルトガルの優勝に大きく貢献した。若くして多くの経験を積み、成果を上げたレナト・サンチェスは2016年5月10日にバイエルンへ移籍する。バイエルンでは初のポルトガル人プレイヤーとして入団したもののタレント揃いの名門でなかなか出番に恵まれず、また自身の不振も響き、公式戦には25試合出場したものの途中出場が多く、ゴールもアシストも決めることができなかった。

2017年8月31日出場機会を増やすため、スウォンジーへのレンタル移籍が決まる。初めのうちは出場機会に恵まれていたもののうまくチームにフィットすることができず、またシーズン終盤には自身のケガもありリーグ戦12試合の出場でシーズンを終えてしまう。2018年にスウォンジーでのレンタル移籍を終えて、バイエルンへ復帰。相変わらずバイエルンでは途中出場が多くなってしまったものの、このシーズンの最終節フランクフルト戦でブンデスリーガ初ゴールも生まれるなど嬉しいこともあった。

2019年8月23日に定期的にプレーできる環境を求めてリールへ移籍し、第2節ランス戦でリーグアンデビューを果たす。最初は途中出場がメインだったが、次第に監督の信頼をつかんでいき、リーグ戦16試合に先発出場し3ゴール1アシストと結果を残し、リールの4位フィニッシュに貢献した。さらに翌年20-21シーズンにおいてはケガによる欠場はあったものの、リーグ戦23試合に出場し、リーグ優勝に貢献した。この活躍を受け、2022年夏、パリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が決定した。

2023年8月16日にイタリア・セリエAのローマへとのレンタル移籍が発表された。

レナト・サンチェスのエピソード

サンチェスに関するエピソードで年齢詐称疑惑事件を避けては通れないだろう。これは2015年から2016年にかけて起きた事件で、サンチェスが生まれてから5年後に戸籍登録が行われていることから彼が年齢を詐称しているという疑惑がかけられたものだ。特にEURO2016の最中にかなり話題になり、ポルトガル代表のEURO制覇に影響を及ぼすのではないかと心配された。しかしながらこの件に関しては後日サンチェスの生まれた病院が彼の年齢が正しいことを示す記録があることを公表している。いずれにせよ年齢詐称を疑いたくなるほどサンチェスが規格外のプレイヤーであることがわかる。

レナト・サンチェスのまとめ

若くしてトップチームやA代表デビューを果たし世界中に名を馳せたレナト・サンチェス。なかなかうまくいかない時期もあったものの、誰も真似することのできない彼の強靭なフィジカルを活かしたプレーや運動量、チャンスを引き寄せるドリブルやパスがチームを助けることは間違いない。レンタル移籍が決定したローマでどのような輝きを見せるか非常に楽しみである。

レナト・サンチェス

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この記事を書いたライター

6歳からJリーグ、高校生から海外サッカーに興味を抱くようになり、試合を観戦するように。
好きな選手はアンヘル・ディマリア。
海外のサッカーを見始めるきっかけとなった選手でもあり、このことを人に話すと100%驚かれる。

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