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【動画付き】FWジョナサン・デイヴィッド プレースタイルと人物像【リール/カナダ】

36年ぶりのW杯出場となるカナダ代表の中で、絶対的エースとして牽引するのがFWジョナサン・デイヴィッドだ。所属クラブのリールでは、彼の活躍もありフランスの絶対王者であるPSGを破って優勝も果たした。今回はその次世代のストライカーであるジョナサン・デイヴィットを紹介していく。

ジョナサン・デイヴィットの基本プロフィール

生年月日2000年1月14日
国籍カナダ
所属クラブリールOSC
ポジションFW
身長180cm
利き足右足
経歴KAAヘント→リールOSC

ジョナサン・デイヴィットのプレースタイル

ジョナサン・デイヴィットのプレーエリア【引用:Sofascore

ジョナサン・デイヴィットは元々シャドーの位置にいてトップをサポートしてかつ自分も得点を狙う役割についているが、彼の類稀なる得点能力を活かすためにセンターフォワードとして起用される機会が増幅した。

オフ・ザ・ボールの動きの質が高く、更にスピードに長けたデイヴィットは圧倒的な脅威となる。またシュート一つをとっても、全力を込めたシュートだけでなく足の側面など高い技術による繊細なシュートも決める。また空中戦でも優位に立てる能力があるためヘディングシュートでも得点を取れる。複数の攻撃パターンから相手ゴールを狙うことができる彼の能力は、オフェンスにおいて欠かせないだろう。

最前線の選手のため守備タスクはそこまで課されないが、相手最終ラインへのプレッシャーはサボらずにしっかり行う。そこでボールを奪えれば、彼のスピードによって陣形が整わない守備陣が更に翻弄され、決定機が創出されるだろう。

ジョナサン・デイヴィッドのスーパープレー

2021-22シーズン、リーグ・アン前半戦のゴール&アシスト集がこちら。

スピードを生かした抜け出しから、相手DFとの駆け引きをしつつコースを狙ったシュートで得点を量産している。

ジョナサン・デイヴィッドのキャリア

アメリカでハイチ人の両親のもとに生まれたジョナサン・デイヴィッドは、6歳の時にカナダへ移住。カナダ国籍を取得する。

10歳からオタワのユースチームでサッカーを始めた彼は18歳で大西洋を超えベルギーに渡り、ヘントへ入団。その8ヶ月後の2018年8月にデビューすると、その試合の終了間際に同点弾を決めると、公式戦4試合連続得点という素晴らしい結果を残し、一躍注目の新人となった。

ベルギーでリーグ戦60試合30ゴール、また2019-20シーズン得点王という輝かしい記録を引っ提げ、2020-21シーズンに3,000万ユーロ(約36億7,000万円)でフランス・リーグ1のリールへ移籍した。フランスの舞台では序盤こそ苦しむも11月に初得点。その後はコンスタントにゴールを決め、シーズンで13得点を記録。絶対王者PSGとのアウェイ戦では先制点で決勝点となる貴重なゴールを決めるなど、移籍初年からチームの頼れるストライカーになったジョナサン・デイヴィッドの活躍もあり、リールはフランス王者に輝いた。

カナダ代表にはユース年代から呼ばれ、2018年にA代表デビューを果たした。長らく不振が続いていたカナダはジョナサン・デイヴィッドの活躍もあり好転。36年ぶりとなるW杯出場を予選首位で掴み取った。

ジョナサン・デイヴィッドのエピソード

カナダで少年時代を過ごし、サッカーもカナダのユースチームで始めたジョナサン・デイヴィッド。内気な性格ながらも得点感覚に優れている期待の選手を地元のMLS(アメリカとカナダのプロリーグ)のチームは獲得しようとしてオファーも出したが、その誘いに乗らず入団しなかった。なぜなら彼の目に映っていたのは欧州のフットボールだったからだ。若手育成カリキュラムがしっかりと組まれているヨーロッパクラブでのプロデビューを目指したジョナサン・デイヴィッドは、慣れた環境であるカナダから飛び立ち、新天地ベルギーへと渡って、プロキャリアを開始させることになる。

ジョナサン・デイヴィッドのまとめ

カナダ代表の躍進を支えるジョナサン・デイヴィッド。ハメス・ロドリゲスなど、過去にW杯で印象的なプレーを見せてビッグクラブに移籍したプレーヤーは数多くいるが、彼もカタールの地を経てその一人となるかもしれない。久しぶりのW杯となるカナダ代表で見せるエースFWの活躍に注目したい。

M.Yuri

地元のクラブ、反町監督率いる松本山雅からサッカーの魅力へ強く惹かれる。その後国内外のリーグを観戦するように。 好きな選手は最後まで泥臭く走り戦う選手。海外サッカーを見るようになったきっかけは岡崎慎司。 趣味はスポーツ観戦と音楽。