【動画付き】MFペドリ プレースタイルと人物像【バルセロナ/スペイン】

スペイン代表MFペドリ
【引用:ペドリ公式Twitter】

バルセロナの新星として名を挙げ、EURO2020ではベストイレブンに輝き、東京オリンピックではスペイン代表として日本を破り、準優勝に貢献して脚光を一気に浴びたペドリ。バルセロナでは2年目にして絶対的な主力へと成長し、シャビ監督に「彼以上の才能を持った選手は世界中にいない」とまで言わせた。そんなペドリのどのような部分が凄いのか。また、プレースタイル、経歴を本記事で紹介する。

目次

ペドリの基本プロフィール

生年月日2002年11月25日
国籍スペイン
所属クラブFCバルセロナ
ポジションMF
身長174cm
利き足右足
経歴フベントゥ・ラグーナ→ラス・パルマス→FCバルセロナ

ペドリのプレースタイル

ペドリのプレーエリア【引用:SofaScore

パス、シュート、動き出し、さらには守備もハイレベルでこなす現代的ミッドフィルダー。常に相手を認知し、相手が嫌なところにポジションを取り、精度の高いボールを味方に配給することを得意とする。さらにはテクニックも兼ね備えており、自分自身で相手を交わして前進することもいとわない。バルセロナに加入した当初は、低い位置でディフェンダーの組み立てに参加することも多かった印象だが、シャビ監督が就任してからはライン間でボールを引き出し、味方へのラストパスや自分自身でシュートを打つなど、よりゴールに直結する位置でプレーするようになった。それは上記のヒートマップにもよく表れている。

これだけでもすごい選手だが、さらにペドリが一流のプレーヤーだと評価されている理由は守備や運動量の部分である。どうしてもパサーやプレーメーカーといった選手や守備や運動量が低いイメージがあるだろう。しかしペドリはボールを奪われた後、素早く相手に寄せボールを即時奪回したり、味方がカウンターを受けている場面ではフルスプリントで自陣に戻る。そのような姿勢は攻撃的な選手であるのにも関わらず、守備でも抜群の存在感を発揮するのだ。

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ペドリのスーパープレー

2021-22シーズンのラ・リーガでのペドリのスーパープレー。第26節、対アスレティック戦では、素晴らしいサイドチェンジから味方のゴールを演出した。視野の広さと卓越した技術が織りなすプレーである。圧巻は第30節、対セビージャ戦。ペドリはボールを受けると冷静に2度相手を交わし、ファーサイドへ素晴らしいシュートでゴールを揺らした。ペナルティーエリア付近での落ち着きは言語化できないほどの美しさがある。

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ペドリのキャリア

スペインのテグエステ生まれ。2015年にフベントゥ・ラグーナへと加入した。そして2018年、フベントゥ・ラグーナ在籍時にレアル・マドリードのトライアルを受けるも不合格。その後、ラス・パルマスのカンテラ―ノから再びサッカー選手を目指すこととなる。2019年、16歳の若さでプロ契約を結び、トップチームへと昇格した。ラス・パルマスでは自分の能力をいかんなく発揮し36試合で4得点を記録した。

この若き才能がバルセロナの目に留まり、2019年9月、バルセロナへ完全移籍を果たした。その時の監督、ロベルト・クーマンはペドリの才能を高く評価し、2020-21シーズンは移籍初年度であるのにも関わらず52試合に出場し4ゴール6アシストを記録。出場時間数は3529分に及んだ。そしてスペイン代表にも選出され、ユーロ、東京オリンピックにも出場し、代表でも絶対的な地位を確立した。結果としてこのシーズンはトータルで73試合に出場した。

そして、この年には若手のバロンドールとも言われているゴールデンボーイ賞を受賞した。勤続疲労の影響で2021-22シーズンは故障によりリーグ戦は12試合の出場にとどまった。しかしながらペドリが出場した12試合は10勝2分けで負けなしというところからもペドリがバルセロナの心臓であり欠かすことのできない存在であることがわかるだろう。

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ペドリのエピソード

ペドリはイギリスのメディアとのインタビューで、試合に勝利することができれば満足するクラブとバルセロナを比較して、

「いくつかのチームやクラブは勝利すれば満足する。バルセロナも勝負にはこだわるが、ボールを用いてよいプレーを見せること。それによってチャンスを生み出すという哲学が好きなんだ。僕はそういうフットボールのほうが好きなんだ。」

と語った。このことからも伝統的に継承されてきたバルセロナのサッカーやバルサリズムを体現しているプレーヤーだということを証明している。

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ペドリのまとめ

バルセロナでもスペイン代表でも絶対的な存在となったペドリはチームが世代交代を図っている中、次世代のバルセロナを間違いなく背負っていくであろう。シャビの指導により、より攻撃的でゴール前で脅威となる選手へと更なる成長を遂げている。それに加えて即時奪回の姿勢やトランジション耐性の高さなどの守備面での貢献も計り知れない。そんな全ての要素を兼ね備えるペドリは「サッカー界最強の器用貧乏」としてこれからも活躍してくれるに違いないだろう。

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この記事を書いたライター

高校の頃、Jリーグのボールボーイを務めた経験もある。
好きなチームはバルセロナ、アストン・ヴィラ、アヤックス、ライプツィヒ。様々なリーグを見ていることから幅広い知識を持ち、若手の選手やこれからの活躍を期待される選手、まだ世界的に名の知れていない選手の解説が得意である。

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